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実家でパンケーキを作っていて、
母「ここに砂糖をー50でいいや。50頂戴」
私「あいよー」
ばふ
(あれコレさっき使ったのとスプーンなんかちがくね)
私「あっ 違う 違うこれ 塩だった!」
まんがか
慌てて取り除いたので事なきを得ました。
そんなこんなで長男と次男の日常。
ちなみに私文系なのでぶつりとかかんせいとかえんしんりょくとか。
よく分かりませんすみません
ていうか物理授業とったことないんだ。
スキール音にも似た耳障りな擦過音。悲鳴に似ているな、とエアーマンは思った。
同時に三枚、メタルマンから投擲された銀色の円盤は、高速回転しながら空間を走り裂く、セラミカルチタン製の、いわゆる丸鋸刃だ。一直線に向かってくると思いきや、その薄い形状故に浮力を得て、僅かに浮かせ、軌道をずらせることもメタルマンには造作もない。
鋼鉄をも切り裂くそれが三方向から向かってくる様はいかにも脅威であり、さらには既に次の投擲準備をしつつ、油断なく移動するフットワークにエアーマンは舌を巻く。
一枚目は風圧で軌道を逸らし、二枚目は左に避けてかわした。三枚目の平らな面を叩いて弾き飛ばすと、既に次の二枚が迫っている。
甲高い悲鳴と火花を散らし、エアーマンの装甲はブレードを弾いた。
「”いつもより多く回しております”」
ぐわん、と微かに痺れるような衝撃に軽口を叩けば、上手い具合に手元に戻ったブレードをキャッチし、メタルマンが目だけで嗤ったように見える。
「気持ちだ」
「存分に込めてくれて構わないが」
「空中で止まる」
軽口の応酬を続けながらも、メタルマンは次から次へとブレードを放つ。
宙で静止する程の微妙な力加減をメタルマンが出来るとは思えないが、そのうちの一枚がエアーマンの手前で引き返したところを見ると、戯言を真に受けて回転数を上げてみたようだった。
「構い過ぎはよくないらしいな」
「どうせなら空中静止でなく空中分解のほうが派手でいいぞ」
「ブレードの形状は空中分解には適してない」
「めんどくさいなおまえ」
エアーマンの装甲を貫通することはないものの、微かな衝撃で揺さぶられるのはおちょくられている感がある。舞い散る木の葉並のうっとうしさだと辟易し、エアーマンは次のブレードを投げさせまいと出力を上げエアーシューターを放った。
初期型である為にメタルマンの外観は標準的だが、見た目より遙かに重量が有るためか、多少の風圧ではよろけもしない。付け加えると、はしこすぎて殆ど射程に捉えられないクイックマンほどではないが、メタルマンも十分素早く、捕まえるのは至難の業だ。
今も、風の弱い部分をくぐり抜けるようにして、メタルマンが一気に距離を詰めてくる。
それこそを狙っていたエアーマンは、射程範囲に滑り込んできたメタルマン目がけ、全重量を肘に乗せ、倒れ込む。スライディングの要領で詰めてきたメタルマンの不安定な体勢からならば、咄嗟にかわしきれないと踏んだ戦法だった。
しかし、メタルマンは一秒にも満たない間に、手足を胴体に引き寄せて勢いを殺すと、その場にぐるりと駒のように一瞬蟠り、片手で倒立する。スラと立ち上がった赤い機体に、エアーマンは一瞬見惚れた。
卓抜したボディバランスだ。
その手と数センチの位置へエアーマンが体重を乗せた肘が床に食い込む。ワイリーナンバーズ重量級のエルボドロップに根を上げ、沈んだ肘に続いて周囲が半円状に抉れたように陥没する。
避けられると思っていなかったエアーマンは、思わず感心し、風力を加減して口笛風にピュウ、と音を鳴らした。地面に足をつけ、僅かに距離を置いたメタルマンは、何故か呆れたように腰に手を当てる。
「器用だな」
「お互い様だろう」
めり込んだ肘を抜きながら言えば、メタルマンは溜息、というように大仰な排気をしてみせた。既に先ほどまでの殺気がつるりと落ち、飽きたようにエアーマンが立ち上がるのを眺めている。
「やる気が削げた」
「刃物なだけにな」
人の所為にするなよと言いながら土を払えば、キャアアアと耳障りな音を立ててメタルマンがブレードを回転させ始める。唐突なスイッチオフとスイッチオンに、流石に少しばかり慌てて二歩バックステップで間合いを取れば、メタルマンの目はどよりと濁るよう。
「エアー」
声ばかりは常と余り変化がないが、口が見えていればにたぁ、という凶悪面が拝めたに違いない。
「お望み通り削いでやろうお前で砥がせろ」
「ほんとめんどくさいなお前!」
2009/04/27 小説 Trackback() Comment(0)
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