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萌の幅がアホみたいに広がっている自分にふと気付く今日この頃。
最近、昔は受け付けなかったものが一周回って「…いいんじゃないかな」と思う機会が多く。
もしかして私はこのごろ、
…女王様受けがフィーバーなのかなーとか若干思ったり思わなかったりしています。
それとはまるで関係ないのですが。
KGNの、というかバーナーの下の方の設定についてもちゃもちゃ。
【注意】
わりとげひんです。
捏造お疲れ様な感じです。
わりと遊んでるバーナー
金払いがよく節操がないので商売女には結構もてる。ただし粗暴なので素人には受けない。
とかそういう。
バーナーマンは、遠征をひたすら繰り返し、本拠地にさっぱり寄りつかなかった時期がある。森を灼かねば自爆装置が作動する、というキングの脅しを真に受けて方々を飛び回り、南半球を中心にせっせと熱帯林を灼くのに勤しんでいた頃の話だ。
名実ともにきな臭い活動は、己の自爆が掛かっているという焦燥感と相まって、非常にストレスの強いものだった。
大々的に自然の残っている地域は、完全な人工管理下にあるか、或いは過疎化して人間もロボットも寄りつかないのどちらかであることが殆どだった。整然とした人工森林はガードシステムがヒステリーで、立ち入った傍から叫き立てながらよってくるのが鬱陶しい。憂さ晴らしには丁度よかったが、森を灼く事が目的の当時のバーナーマンには邪魔で仕方がなかった。
一方、忘れ去られたように鬱蒼と茂る密林の付近は情勢が不安定であることが多く、ガードシステムはざるもいいところだった。しかし、自然森は場所によっては火の手が広がりにくく、事前調査を怠りがちなバーナーマンにとっては、小規模活動となることも多いのだった。
いっちょういったん、覚え立ての言葉をバーナーマンは呟いた。
情勢が不安定な森の周辺には、何狙いだか分からない、傭兵崩れの胡散臭い連中が横行しており、ささくれたバーナーマンの気をほんの僅か紛らわせたが、本当に僅かなものだった。たいがいは肩慣らしにもならない屑性能のロボットばかりだったからだ。
不完全燃焼が続くスッキリとしない不満と、じりじりと差し迫るような圧迫感。それらのストレスを軽減するためにバーナーマンが行っていたのは、目的のない破壊活動ばかりではない。
政情の不安定な地域には、えてして非合法の商売が横行している。不認可での武器売買は種族人種を問わず行われ、麻薬の類に到っても、葉や粉類だけでなく、ロボット用の麻薬、所謂ドラッグウィルスを扱う店も多い。
そういったいかがわしい商いで賑わう界隈に足を運べば、必ず行き当たるのが娼館だ。
大半は人間が人間を相手取るものだが、セクサロイドと呼ばれる風俗業務のロボットが常駐しているのも、最近ではごく一般的な光景だった。地域によっては、店に若い女が居る方が珍しいくらいだ。
更に、昨今のロボット事情を反映してか、ロボットを相手にするセクサロイドを置く店も増えつつあり、どこの地域へ行っても大概の区画にはその手の店が軒を連ねていた。バーナーマンもその時期はかなり足繁く通っていた覚えがある。
そもそも最初に事を教えたのはキングだった。
「必要あんのか、これ」
起きあがってほぼ最初の問答でバーナーマンが口にしたのは、己の股座に付いている、それについてだ。下半身を覆う装甲を解除する際に邪魔だと思ったのだが、用途は一応把握している。原始的な性交スタイルに必要なものらしい。
ニンゲン嫌いのくせに、機体デザインはどうしてもニンゲンじみているのが不思議な所だ。快楽神経とはいっても、所詮はデータの上書き、極論をいえば他機と繋がる必要があるとは思えなかった。
「お前には必要だと思うが」
「なんでだ」
「統計的に論拠を明確にした資料はなく多くは推論あるいは憶測で語られることが多いが経験的に無視できない範囲で方々に取り上げられる所謂通説として高熱源保持機体の多くは破壊衝動が強く一般的に知られる破壊依存機の行動傾向として衝動の置換が」
「意味分かんねえ」
「…お前はそういうのが好きだろうよ」
不要なら外してやると言い、試しに遊んでこいと連れて行かれたのは、バーナーマンが起動してから一週間も経たないうちのことだった。
わざわざ内部機関に負担をかけるまでもなく、コードの一本で事は済む。受け口も差し込み口も、本来的には、人間とロボットの性交を目的に開発されたセクサロイド用の機関でしかない。
それが近年、一部のロボット間では、エネルギー交換のような形を取りながら受け容れられつつあるのだという。型が旧式になると、そもそも付属パーツがないことが多く、あるからといって全てのロボットが直接繋がりたがるわけではないので単純に嗜好の幅が広がっただけと思われるのだが、御託はともかく、キングの言うとおりにバーナーマンはそれをいたく気に入った。
最初に聞いた信号交歓でも十分に快感を味わうことは出来たが、実際に繋がってみると、生物の交尾活動を摸したやりとりの方がバーナーマンには合っていた。一部で原始的だ野蛮だと言われる方法が、データだけの交換よりも興奮したのだから仕方がない。
以来、暇を見つけては方々の店を渡り歩くようになったのには、遠征続きのストレス解消や若気の至りという他に、単純にバーナーマンが色好みだというのも多分にある。店に出入りする人間やロボットの中には、趣味に溺れて抜け出せない等という話もちらほらと耳にするが、意外にバーナーマンはあっさりしたものだった。馴染みが別の客を連れていると分かり易く嫉妬を募らせるところがあったが、事を済ませてしまえば情が後を引くことはなく、大概挨拶もそこそこに帰って行く。
実際の所、金を払ってまで発散しなければならない程、切羽詰まっていたわけでもない。しかしながらストレスは溜まるし、そうでないものも溜まる。
調達したり奪ったり、手持ち金に困ることがないこともあって、遠征中とはいえ人目を憚る脳のないバーナーマンのこと、散々遊んだ挙げ句に界隈で顔と名前が売れてしまい、流石にキングからストップがかかり、基地に連れ戻されたのは、彼らKGNのメンバーがまだ5体だった頃の話である。
2009/11/19 設定・妄想 Trackback() Comment(2)
COMMENT
キングが言ってる高熱源保持機体が云々のところの補足→
はっきりしたことは解明されていないが、機体温度の高い熱源活動機は、一般的なロボットより破壊衝動が強いというデータがある。プログラムもコードも多岐にわたる中で、タブーを犯さない範囲でも、何故か傾向として現れるもので、ロボット行動学、ロボット心理学の学者の中には、機体温度にばらつきがあっても、CPUの活動適温はどの機体でも大差がないため、一部のロボットは感情プログラムの中の情動面に小さな不具合を生じ、破壊衝動に繋がるのではないか、というものもある。
そういった解明されていない衝動データから、破壊衝動の強い機体は快楽依存傾向が強いという根拠のない迷信が一時期はやったが、実際これも根拠のないまま当てはまることが多いため、一般的には機体温度が、倫理観や常識といった抑制を緩めるのではないか、と推論されている。とはいえ、やはり根拠の全くない都市伝説的なもので、あまりそれを真に受けるものはない。
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追加補足分1
入れる場所がなかった部分→
余談ではあるが、交歓否定派によれば、交歓行為は癖になる。これは信号交歓のみでも、バーナーマンが行うような交歓行為でも、多くの技術者や研究者、あるいはロボットが主張していたが、本当のところは程度問題だ。ただし、実際に溺れた挙げ句に借金をこさえ、主人から見放されて従事する側に落ちたという話はごろごろしているので、信憑性はかなり高い。
どちらの方法にせよ、学習機能の度合いによっては交歓行為は癖になりうる。そして、実際に繋がって、排燃料ないしそれに準ずるエネルギー媒体を吐き出す手順を踏む場合、「癖に」なると、ソレ用に勝手に排燃料を溜めるように学習する傾向があり、疲労やストレスと言ったものより遙かに即物的なものが溜まるようになるのである。
キタ 2009/11/19 01:33 EDIT RES