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2018/06/18

とみてのまない

クイックマンとクラッシュマンで。
会話少なくてコミュニケーションも少ない二人ですが、実は仲良いんじゃないかな、位の微妙な距離感が好みです。お互いの能力は認め合ってるけど、交流測る程興味ない。
でも似たもの同士だから話がなくても結構分かり合ってる、というくらいの。さばさばしてます。


さて
カッとなってPSPを入手した私ですが、また昨日、カッとなってポチってしまいました。
何をって
3を。
あとロクフォルを。

大人って大人げないよね…
しかし問題があります。
これを友人つるさん(仮)に見つかった場合、もの凄いいい笑顔でせせら笑われることは必定なのですが、私アドバンスもDSも持ってないため、ロクフォルやるとき借りないと出来ないのです。くやしい。
っていうか 見られてるということで、もの凄いいい笑顔を期待しています。
そして来たらDS貸して下さい。<つるさん(仮)

全体的に私信でたいへん申し訳ありません。



 轟音を立てて、コンクリートの塊が崩れ始める。
 響き渡る音と崩壊の速度には差があり、愚図るような鈍さでもって、巨大な建造物が倒れていく。遠目で巨大である為にゆっくり、と感じるだけであって、実際の崩壊のスピードは穏やかなものではない。
 施設の中央に立つ、文字通り司令塔の役目を果たしていた管制塔が倒れる様は、恐ろしくタテに長い大男が倒れるようだ。ゆっくりと前のめりになり、そのまま崩れ落ちる。
 絶望的なスローモーションに被せて、丸く膨れあがった粉塵が大男を覆った。鈍色の柔らかな爆煙を裂きながら、自らの重量で辺り一帯を巻き込み己ごと破壊する。
 管制塔のスピーカーが奇跡的にまだ生きていたらしく、最期の最後にノイズ混じりの金切り声が細長く鳴り響いた。
「行くぞ」
 徹底破壊が今回の作戦の全てだ。
 断末魔の叫びを雑音と捉えながら、クイックマンはクラッシュマンを促した。予定通り、或いは数分早い作戦終了だが、誤差の範疇に過ぎない。
 じっと崩壊の様を眺めたまま、まるで動こうとしないクラッシュマンに焦れて左脚を蹴飛ばした。回収地点はここではない。移動を始めるのに猶予がある程、早く作戦を終えたわけではなかった。
「まだ」
 クラッシュマンの手は、硬い岩盤であろうとアスファルトであろうと、歪みを拒む一切を、一方的に蹂躙するだけの破壊力を持っている。時間の長短や破壊エネルギーに差はあれ、次々に建造物を沈める手管は鮮やかだ。
 砂塵で淀んだ視覚ライトをぎらつかせ、裂けよとばかりに口をがばあと開く様は獣の笑顔で間違いない。気の触れた笑顔で、クラッシュマンは音もなく笑う。大口を開けて熱波を吸い込み、口腔から喉が焼けただれるのも構わずに塵を呑み込み前へと突っ込む。
 一度走り出したら、全てを瓦礫の山に変えるまで止まらないと見えた。
「おい」
 クイックマンの方を見もせずに答えた弟を、もう一度、今度は背中の中心から蹴ろうとして、止めた。
 クラッシュマンの口角がゆるりと上がっている。
 げらげら笑い転げながら戦場を駆け回るヒートマンではないにせよ、普段ぼうっとしているこの直ぐ下の弟が、珍しくテンションを上げるのはこの戦場でばかりだ。
「何が楽しい」
 クイックマンの問いには答えるそぶりを見せず、クラッシュマンは崩れゆく管制塔を見つめている。炎に焙られて、のたうち回る様に捻れてゆく鉄骨を、夢見るような眼差しで見ている。
 緩い表情は満足げで、きちがいの笑みを浮かべている時よりも、余程胡乱な眼差し。
 倒れ伏した塔の向こう、まだあちこちに炎を抱える建物の外壁は削り取られ、露出した内部には、幾重にも耐熱材が詰め込まれている。しかし、それごと吹き飛ばされてはまるで意味がない。剥き出しの鉄の骨はひずみ、頑健さが謳い文句の建物も案外と呆気ないものだ。

 なにも、と響く声は小さい。
「たのしか、ない」
 クラッシュマンが見つめるのと同じ方向を見ながら、クイックマンはそうかと返した。楽しいわけではないのかと多少は意外に思うが、任務は仕事で、仕事は楽しいばかりではない。
 クイックマンとて、思うさま飛び回れる破壊任務は好きだが、仕事は仕事だ。仕事にプラスアルファを見出すという意味では、たまには手応えのある相手にも巡り会えるし、自分の性能を再確認出来る実戦は、模擬戦とは比べようもなく心が躍る。けれども、それは作戦中にクイックマンが自主的に見出している楽しみであって、作戦そのものを楽しんでいるという訳ではなかった。己の悦びに夢中になっていて行動していては、任務が遂行出来ようはずもない。
「じゃあなんだ? 気持ちがいいのか」
 確かに多少の欲求不満解消にはなるがと付け加えると、幾ばくかの間の後、まあ多少は、という返事が返ってくる。気もそぞろな返答にクラッシュマンを見ると、こちらを見る目と合った。
 飢えるように滲んで閃く赤いライトは消失し、クラッシュマンの目には既に平常モードのグリーンランプが灯っている。けれども、よほど物騒な色だとクイックマンは瞬きを抑えた。
 クイックマン。呼ばう声はがりがりと掠れて抑揚がない。
「走るは、愉しいか、よ、」
 最速を求めて走り続ける、クイックマンの脚に一瞬視線を遣り、平坦な声でクラッシュマンが訊く。瞬きの少ない男である。瞬きの一瞬さえ油断がならないほど、その淀んだグリーン。
 しかし、その淀みきって灯る、いっそ清々しい程のグリーンを、クイックマンは多分知っている。瞬きの少ない、洞のような視線が二対、互いの出方を探るように視線をむけたまま微動だにしない。
 轟音で聴覚センサーがばかになりそうだ。埃っぽい風が、ちりちりと装甲の隙間で微かな音を立てる。その白く霞んだ微細な砂粒が、クラッシュマンの周囲の熱を嫌がるように揺らめいて渦巻く様を無意識のうちに眺めながら、クイックマンはアア、と小さく頷いた。
「たのしい訳じゃないわな」
 たのしいとかたのしくないとか、好きだとか嫌いだとか。
 単純な、いや複雑であったとしても、言葉で現すには、どうにも違和感がつきまとう。それはもっともクイックマンの内側へ伸びた部分だからだ。
 音速を越え光速に追いつき、もっと速く、至高を目指すクイックマンが、己を錬磨するのに理由を持たないように、彼が破壊に赴き、崩壊を眺めることにもまた、確たる理由はない。
 最速を至強を、破壊をと与えられた欲求はごく単純なものだ。
 プログラム通りに行動しているのだというならば、それでも間違いはないだろう、別に構わない。けれども、同じ性格設定で同じように作ったところで、大量生産の機体にだってばらつきがあり、一体ずつ微妙に性格が違う。初期設定の通りでしか選べないのがロボットだというなら、遺伝子情報に操られる有機生命だって五十歩百歩で変わらない。
 闘争欲求がクイックマンの自己確立の骨組みにあるように、最初に与えられた性格のパターンはあっても、そこから「最速」へ執着するように成長したのは、紛れもなく己だ。そう選んできたのが自分なのだとクイックマンは確信している。
「な」
 そしてそれをただの一音で、相互理解と杜撰なことをする、クラッシュマンもまた遠いところにはいない。
 気の触れた顔をしながら、結局の所で理性を失うことのない穏やかな瞳こそが、余程剣呑で物騒だ。衝動に駆られて思うさま暴れているのだと言われた方が、恐らくはまだ救いようのあるものを。
「難儀なことだ」
「おんしゃア言われたァなが」

 

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2009/06/03 小説 Trackback(0) Comment(0)

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