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- Newer : 続・五歳児と優柔不断
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今起きたことをありのままに話すぜ…
メガミを読んで俄にクイフラ熱が上がり、意気込んで文章を書き始めたと思ったら、
何故かバナマジが出来上がっていた…
何を言っているのか分からないと思ry
ついでにカッとなってPSPとロクロクも買っていた…
今は反省している
主にカットマンとボンバーマンを倒したのにセーブし忘れて最初からやり直す羽目になったことを
なんだか色々申し訳ありません
取り敢えず色々勢いなので 我に返ったらどうにかします
「…なあ」
視線を感じてはいたのだが、マジックマンは気に留めていなかった。
職業柄、見られることには慣れているせいか、マジックマンは視線に無頓着な節があり、じっと見られているなあ、程度で、とりたてて害もなし、と放って置いたのだ。また何か馬鹿なことを考えているな、とも思ったが、バーナーマン、この同僚機が少しも大分も頭の足りないのは今更のことだ。
「なんです」
マジックマンは、呼び掛けられると、つい返事を返してしまうくせがあった。
悪の軍団に属する割に、前職が前職な所為か、元来八方美人な性分なのだ。
以前の職場ならともかくとして、現職場は反応を返してくるものに絡んでくる面倒くさい機体が何機かいるので、実はこの癖はあまりマジックマンに良いことを呼ばない。長くもない付き合いでも、嫌というほど厄介事に巻き込まれてしまえば、馬鹿でもない限り学習する。
しかしながら、大概にしてマジックマンも、物見高いというか、好奇心が強いというか、要するに厄介事に首を突っ込みたがる性質で、今日もやはり呼びかけられればつい返事をしてしまうのである。
「細くねえか?」
「は?」
藪から棒、といったバーナーマンの問いかけの意図をとらえ損ね、マジックマンは思わず同僚を眇めた。
鋭く返したマジックマンの声に怯みもせず、バーナーマンはマジックマンを指差す。
「胴体」
「ああ…」
ようやく合点がいき、マジックマンは小さく頷いた。たまに大人しくしているかと思えば、愚にもつかないことを考えていたらしい。なんだってひとの胴体なぞを観察していたかは知らないが、聞かれていることの意味がわかってマジックマンはもう一つ頷く。
「私は純戦闘型ではありませんからね。そもそもの作りが労働型とは違うんですよ。特別細身とも思いませんけど、…まあ、多少は細身ですか」
「ふーん。中身どうなってんだ」
「いや普通ですよ。搭載物が少ないせいじゃありませんから。そういう造形なんです」
じろじろと訝しげに見つめるバーナーマンの視線に、何やら面倒なものを感じ、マジックマンは僅かに後ずさった。それと同時にバーナーマンの手が持ち上がり、ふいと宙を掻く。
グッジョブ私、己の予測行動の精度を絶賛しながら、マジックマンは身構える。
「ちょっと触らせろ」
「はァ? いやですよ気色の悪い」
にべもなく斬り捨てたマジックマンを、バーナーマンはムッとした顔で見ていたが、ややあって再び強引に腕を伸ばす。
「なんなんですか」
「減るもんじゃねーだろ」
ああ面倒なものに関わってしまった。
伸ばされた腕を軽やかにバックステップでかわし、早くも後悔を始めていると、鼻先をじりりと熱風がかすめた。さしものマジックマンもこれには心底呆れる。浮かれた造形の目をばちばちと素早く三度、瞬かせた。
「あなたね、そんなもん持ちだすほどの話ですか?!」
「うっせえ気になるんだよ!」
「はああああ? なんです野郎の腹なぞ触りたがってみっともない」
「みっともあろうがなかろうが知るか! 触らせろ!」
この五歳児が。
あまりのどうしようもなさにマジックマンは目眩を感じた。
自身の論理思考回路が、あまりの主張の幼稚さに拒否反応を起こしているのかも知れない。本当にこの馬鹿面倒くさいなあ、という点にしか帰結しないので、やる気とかテンションとかモチベーションとかが下がって処理速度が落ちている気もする。
ああほんとこのばかめんどうくさいなあ。
「分かりました、分かりましたから黙りやがりなさい」
「触らせるか?」
溜息をつきながらマジックマンは、バーナーマンを見ながら思った。
ああこの顔に鳩ボールぶつけてカード刺して踏んづけて逃げようかなあ、とも思った。
せめて触らせて下さいって言えよ容量足りないんですか、足りないんでしたね、とも。
「……ちょっとですよ」
思いながらも答える自分は押しに弱いのか、見栄っ張りなのか。
最初の呼び掛けに応じたことを、マジックマンは物凄く後悔していた。
べたべたと物珍しそうに、マジックマンの腹やら腰やらをバーナーマンの手が、興味本意で撫で回す。厚みを調べでもしたいのか、脇腹をつかまれたり腹を手のひらで圧されたりして、マジックマンはげんなりとため息をついた。犬だか猫だかにでもなった気分だ。
何が楽しいんだか。理解不能なバーナーマンの言動にもそろそろ馴れたかと思っていたが、まだまだだったらしい。
「ねえコレ楽しいんですか」
「別に楽しかねえけど」
「もういいでしょ」
「まだよくねえ」
早いとこ飽きてくれないだろうかと、思うマジックマンこそ飽きてきた。
ダレてきて意識をそらしたマジックマンの不意を衝くように、バーナーマンの手が、ツ、と足の付け根を撫でる。ヒトで言えば腰骨の出っ張った上縁部にあたり、間接の隙間をなぞるように指先が滑っただけだが、内部神経を触られたかのような、ぞぞぞとざらついて響く感触に、マジックマンは咄嗟にその手を叩き落とした。
突然の拒絶にバーナーマンが驚きで目を見開いている。
そんなことは知ったことではなく、マジックマンは火花を散らすが如くざわつく回路を誤魔化すために、ごしごしと腰のあたりを擦った。
「なんだよ」
「おしまいです!」
「脚も触らせろよ」
「セクハラもいい加減にしやがってくださいよ!」
言い訳はしない。
マジックマンの腰を私が思うさま撫でたかっただけです。
2009/05/30 小説 Trackback() Comment(2)
COMMENT
お おおわー わー わー
こんばんは初めまして!
反応頂けるとは思わず、というか、まさかゆん様にコメント頂けるとは思わず…、嬉しいです。こんなところで何ですが勝手にリンク貼らせて頂いております!ありがとうございます!好きです!
(本当にこんな所で何ですが!)
わーわー桜エビ程度のもので大変な方を釣り上げてしまった思いです…!
トムとジェリーなきゃっきゃうふふな関係は大好きで、こんかい楽しみながら書いておりましたので感想頂けて嬉しいです。
当家の2ボスたちにも暖かいお言葉をありがとうございます!
ヘタレ臭が隠しきれない当家フラッシュをお持ち帰り頂きますと、野生動物五男か野獣四男がランダムでついて参りますのでご注意下さいませ…。
本当にありがとうございましたー!
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TRACKBACK
初めまして。
こんにちは、初めまして。ゆんと申します。
何時も楽しくサイト訪問させて頂いております。
ま、まさかキタ様のKGNを拝める日が来るなんて……嬉しさのあまり何度も読み返してはにやにや不審者状態です……。
フリーダムでマイペースなバーナーマンと、振り回されっぱなしのマジックマンが可愛らしくて仕方がありませんでした!
何時もなんだかんだ言いつつ、二人できゃっきゃうふふ仲良くしてて欲しいです……笑。
それと、キタ様の書く2面子が好きでなりません……お兄ちゃん凄く……格好良いです……。
下手糞な敬語を喋るフラッシュマンも、お持ち帰りしたいくらい愛らしくて……!
これからもこっそりひっそり草葉の陰から応援しております……!
ゆん 2009/05/30 20:45 EDIT RES