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2018/09/22

ロンパールーム


毎日暑いですね。皆様いかがお過ごしでしょうか。
アイスとかたべたいですね。かき氷でもいいですね。素氷でもかまいませんしミックスベジタブルでもいいですね。あついんだもの。
ちぇりおの白白しい(外中ともに白)ホワイトが食べたいです。抹茶部だから中抹茶でも良いけど、それなら大人しくチョコミントをいただきます。ブルーハワイとかチョコミントとか青くて冷たいものって何だか心惹かれますね。ミント部の方にはぐろむさんのミルクミントもお奨めです。

つづきからはロンパーズの話を。マジックとパイレーツで。全年齢です。

ロンパーズすきです。かわいい。
赤と緑だからレッズとグリンズとかそんな直截的な名前で呼んじゃってもいいのかしら。
スライムたちが…? ぽんぽんぽぽぽーん 合体してキングスライムになった!
みたいにたくさん集まって合体しないかなあウフフ
等々夢は広がるばかりです。

いつもぺちぺちありがとうございます!



 マジックマンには小さな側仕えが何体もいる。わらわらと動き回る赤や緑のコロコロとした量産機が、マジックマンの命令を受けて、小さいながら数を頼みに自分より大きな鉄骨やら石くれやら、あるいは汽車やらを運ぶ様子はなかなか小気味のよいものだ。
 そのマジックマンはといえば、特別に彼らを大事にしているようには見えなかったが、常に数体をボールに忍ばせて携行するあたり、気に入ってはいるようだった。

「かさばらないし、まあそこそこ使えますよ」
 珍しく、足元に数体のちびども――ロンパーズを侍らせたマジックマンは、そのうちの一体をすくい、目の高さまで持ち上げて言う。緑のロンパーズは、裏返されたりひっくり返されたりしても不満を示すでなく、嫌がるそぶりは見せなかった。
 むしろ、どちらかといえば喜んでいるように見える。
 しかし、顔らしきパーツは目が覗くばかりで、表情変化といったもののないロンパーズが、実のところマジックをどう見ているのかは、傍目からは解らなかった。ロンパーズの動きが活発だという以外に、明確な根拠を示すことは出来ない。
 パイレーツマンやテングマンはネジマキ人形と言って、汎用の格下機体を蔑視する傾向があり、グランドマンやバーナーマンは部下機体をそもそも同じロボットと捉えていない節があった。対して、コールドマンやマジックマンなどの汎用機出身は、部下に然程の垣根がない。いわゆる「差別的感覚」は機体差があるようだった。
 ニンゲンがロボットとニンゲンをだけでなく、ニンゲンの中でも種族別に線引きをするように、ロボット同士も差別をするのかもしれない。皮肉なものだ、とキングは苦々しく言ったことがあるが、パイレーツマンから見れば、差別も何も、ひどくチープで原始的なAIしか積んでいない小さなロボットたちは、一山いくらのネジの塊に等しい。感覚としては、もしかしたらニンゲンが虫を見るのに近いのかもしれない。
 正直、同じロボットとしてニンゲンにくくられるのにも、些かの抵抗がある。ましてや仲間意識など、連番であるグランドマンやバーナーマンにですら希薄なその意識が、屑鉄相手に沸くわけもない。キングに従うこと自体にパイレーツマンに否など有りはしないが、その思想はキングに寄り添っているとは言い難い。ロボット皆兄弟の博愛の精神ほど、パイレーツマンから程遠いものもないのだ。

 マジックマンの足元で順番を待つ赤や緑の団体が、わちゃわちゃと声にもならない電子音未満の音を立て、忙しなくうろつき回る。取り立て理由もない無駄な動きは、シンバルを叩きながら地べたを這う猿の玩具のような滑稽さだ。
 しかし、今は猿の玩具でも、それらの本性は死に体の昆虫に集る蟻だ、ということをパイレーツマンは知っている。個より全体として捉えた方がまだ理解の及ぶ、原始的なイキモノの塊だ。
 パイレーツマンは何度か、ロンパーズらがマジックマンに命じられるまま、動かなくなった敵のガードロボを一枚のチップからネジ単位にばらすのを見たことがある。なかには、未だ電子知能の停止していないものも混ざっていたこともあった。それは今の状況と、傍目にはそっくりだ。おのれより大きな機体に群がる蟻ども。首をちぎっても腕をむしっても、数を頼みに象を食い荒らす虫。
 何が異なるかと言えば、どうやら低スペックの知能しか持たないちびどもの、無心ともいえる攻撃性は、今現在なりを潜めている、ただそれだけだった。なりを潜めている、それどころか、マジックマンにすくいあげられるのを心待ちにしているらしいのだ。
 全く蟻とコミュニケーションが取れるかばかばかしい。パイレーツマンは鼻を鳴らす。
「随分と可愛がっているな」
「は?」
 手のひらの一機をポイと放り、次から次へとロンパーズを入れ換えてはためつすがめつ撫でたおすマジックマンへ、パイレーツマンはあきれ混じりに呟く。
「それだ、その虫っぽいやつら」
 マジックマンの手の中で足元で、ロンパーズがいっせいにわちゃわちゃ音を浴びせ、パイレーツマンは面白半分にロンパーズを一匹、鉤先に引っ掛けて持ち上げた。
「さっきから、何をしてる?」
 鉤先の赤いちびっこは無抵抗にパイレーツマンを眺めている。さっきまでの活発さはなりを潜め、ただぶらりと鉤先に引っ掛かったままだ。
「さあて。なんに見えます」
「部下のメンテか?」
「部下のメンテは私の仕事じゃありませんもの」
 両手の平で一体一体を撫でたおす、マジックマンの仕草は、淡々とした口振りに対して、真摯なものだ。
「同じのを二度拾ったりせんのか」
 ロンパーズの群れを示して聞いたのは、マジックマンがぽいぽいと放る輩は、投げた直後こそ輪から離れた場所にいるが、その場でじっとしているわけではないからだ。ジリジリと近づき列に混ざって、パイレーツマンには、もうさっきマジックマンが投げた一体が分からない。
「たぶん違う奴でしょう」
「どうして分かる?」
 捏ねるような動きでロンパーズを転がしていた手を止め、マジックマンは顔をあげた。
「随分と興味津々なご様子で。一ダースくらいあげましょうか?」
「いらんいらん、邪魔だ」
「持ったら分かりますよ、これとそれと違うでしょ」
 手の中の一体をパイレーツに投げてよこす。フックではないほうの、たまたまハンドアームに換装していた腕で、ロンパーズをつかみとると、ね、とマジックマンが同意を求めた。
 両手に赤と緑のロンパーズを一匹ずつ持って、左右の手を上にしたり下にしたりと重さを感じてみるが、大して興味もわかなければ、微妙すぎてパイレーツマンの秤はふれない。
「分かるか」
「そうですか?重さとか大きさが微妙に違うみたいですよ」
 二対の目玉がじっとものも言わずに凝視してくる気味の悪さに堪えかねて、とうとうパイレーツマンは手の中のロンパーズを投げ捨てた。
 床にぶつかってぽよんと跳ねたロンパーズは、迷惑そうに、甲高い、鳴き声のような軋みのような音を発したが、すぐに群の中に混じってどれがどれだか分からなくなってしまった。それが本当にロンパーズの発した音だったのかも分からないが、群の中からひょいひょいと赤と緑を摘み上げたマジックマンが、ぶつぶつ非難めいたことを言いながら、労う仕草で埃を払ってやったペアが、さっきまでパイレーツマンの手の中にいたものかどうかも分からない。
 パイレーツマンはそこら中を動き回るロンパーズを眇めてから、マジックマンを見て口端を持ちあげた。
「まったくお気に入りに囲まれて羨ましいものだな、ええ?」
 当てこすりにしても随分とあからさまな物言いに、大して表情も変えず、マジックマンは目を細めてパイレーツマンを見た。
「構って欲しければそう仰有いな」
 遊んで欲しいなら遊んであげますよ、両手のロンパーズをパイレーツマンに向けてぶらぶらと振ってみせる。クククと喉だけで軽やかに笑うマジックマンに、鼻の一笑で返答代わりにした。
「御免被る」
 

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2011/07/15 小説 Trackback(0) Comment(0)

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