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2018/06/18

春だからね


まあとにかくあれだ 女装だ
潜入とかおとりとか まあとりあえず女装だ
ここはどこだとか、いつだとか、何でこんなメンバーかとか、考えたらペナルティだ。
とりあえずかわいこちゃん(私基準)と女の子がきゃっきゃしてるのが見たいんだ。
きっとそうだ。そうだそうだ。
えっ自重? エイプリルフール? ナニソレしらない。
字から察するに「自」ら(の欲望)を「重」んじる、てことかな。そうだな。きっとそうに違いない。
言い訳は以上である!!

【くどいようですが*注意】
・ここはどこでいつなのかは定かでないので取り敢えずラベンダーの香りを嗅ぐところから始めて下さい。
・女装というかロボに服というかメットレスとか
・DRN? DWN? KGN? え? え、なに? ナニよく聞こえない。
・はしりがきです。
・マジックマンがわりと主体です。わりとっていうか。

頭がめでてーのは春だからです。
言い訳がついていいよね。春って。

 




「…意外にというかなんというか、想像を超えてあっさりした顔なのね」
 シルクハット、メガネ、マスク、顔回りの防護パーツを外したマジックマンを見て、拍子抜けしたようにロールが呟いた。肩と胸の装備も同じように外し、殆どの装甲を外すと、マジックマンからは驚く程特徴がなくってしまった。
 設計教本の見本のようなかたちは、それもそのはず、マジックマンはもともと半量産機であるカスタムメイドだったせいだ。それも、カスタムベースを殆どいじっていない。マジシャンというコンセプトを元に作成されたために、指先の滑らかさや関節などに重点を置いて作られた結果、資金の殆どをそちらに持ってゆかれてしまい、他の部分を簡略化せねばならなかったという謂われがある。
 キングの元で改造を施された際も、ちょっと装甲が丈夫で派手になったとか、手先の器用さに磨きが掛かって戦闘型になったものの、フェイスパーツなどは、やはりほぼベースのまま手を加えられていないのだった。
「弄りやすくて良いでしょう」
 ウィッグを被せるにしろ、メイクを施すにしろ、まるで特徴がないと言うことは、どうにでも出来ると言うことだ。嬉々としてメイクボックスを準備するロールに加えて、そうだなとフラッシュマンが応じる。
「腕の振るい甲斐があるってもんだ」
 自ら揶揄るように言ったマジックマンの顎をツイと持ち上げて、フラッシュマンが楽しげに笑った。どうやらメイクは彼が担当してくれるらしい。器用なことだ。
「お手柔らかにお願いしますよ」

「どっちがいい?」
 右手に黒のタイトスカート、左手に白のフレアスカートを持ったロールが、先ずはとばかりに訊いてくる。この場合の「どちらがいい」かは、自分の好みではなく、一般的な意見だろうなと思ったマジックマンは、あまり考えずにロールの左手を指す。
「ひらひらスカートでしょう」
「春っぽくて確かに良いけど、あなたの場合泳いでしまわないかしら」
「そんなこと無いと思いますけど」
「あと、ピタッとしてる方が脚が活きると思うんだけど」
 折角きれいな脚をしているのだしといわれて、もはや聞き飽きた感のある褒め言葉だか何だか分からない賛辞に、マジックマンは曖昧に頷くに留める。さっさとロールからスカートを受け取った。
「見る分には、足が出てた方が嬉しいもんだと思いますけどね」
 臑まであるロングのタイトスカートに比べて、膝が見える程度のフレアスカートも、マジックマンの基準から言えば長い方だ。
 あまりお上品な場所で育っているわけではないマジックマンにとって、ダウンタウンの呼び込み女性の格好だって大体は大人しく見える。かつての同僚女性機や兄弟機は概ね水着か下着のようなものだったし、脱いで――素体というよりは、「素肌」を摸したスキンスーツではあるが――いたとしても日常茶飯事である。
 そういった環境の所為か、マジックマン自身は、露出度が低い方が逆にセクシーだと思うのだが、それは今関係ないので口に出さない。しかし一般的な意見というのも本当はどうなのかと首を捻り、とりあえずマジックマンはフラッシュマンの方を向いた。
「どう思います、スケベ代表」
「光栄だ。そりゃ足は出てた方がイイに決まってる」
 何やら真剣な顔でメイク道具を選定していたフラッシュマンが、当然とばかりに頷いた。迷いのない返答に、微妙な顔をしたロールは、それでも了解と応える。
 どうやら方針が決まったようなので、マジックマンは与えられたピンクのセーターとスカートを身につけた。そのてきぱきとした様子に、二人は何やら複雑な面持ちでマジックマンを見ている。何か言いたげな様子に、マジックマンは首を傾げた。
「なんです」
「いや…いやいいんだけどな。助かるんだけど」
「助かるんだけど、全く躊躇い無いのね、スカートはくのとか」
 なんだそんなことか。詰まらないことを気にするものだ、マジックマンは軽く肩をすくめた。
「こんなのは舞台衣装と同じです。なんてこともありません」
 しれっと言ったマジックマンを見て、そのあっさりした様子がおかしかったのか、ロールが苦笑いを零した。
「そう言ってもね、エレキは大変だったのよ。全身帯電して断固拒否だし」
「工業専門機はプライドが高いですからね、嫌なんじゃないですか。…彼の場合顔は整ってますが体型が」
「ああ、腰回りとか肩とかな。男性型として体型がしっかりしてるし、上半身全換装しないとどうせ無理だと言ったときの笑顔を見せてやりたい」
「貴方がしても良いと思いますよ」
「俺がか。まじでか。どんなドラッグクィーンだ」
 ないないと鼻で笑うフラッシュマンは、そもそも自分に白羽の矢が立つとは考えても居ない様子である。勿論、適か不適かと言えば、不適の部類ではあろうが、やってやれないことはないだろう。むしろ、第三者に徹して楽しむだけです、という顔は色々と癪だ。
「肉感的な感じでセクシー」
「ねえな。そのがっちりむっちり大女が囮か。誰が襲うって?」
「色々居るんじゃないですか?」
「私がやればいいんだけど。本当は」
 ロックを始め、DRNの面々が絶対に許さないのだとロールが言うと、呆れたようにフラッシュマンが「当たり前だ」とピシャリとはね除け、「まだ言ってんの」と重ねた。それに関しては、マジックマンも妥当なところだと頷いてみせる。
 そもそもが、ニンゲンの嫌がる仕事や危険な仕事をするものとして生まれたロボットだ。連続婦女暴行の囮にこそ、女性機体が勧められてもよさそうなところ(ニンゲンもロボットも襲うのだと言うから、話を聞いたときにマジックマンは咽せる程笑ってふたりから相当怒られた)だが、感情プログラムの搭載が始まってしばし、ロボットたちを取り巻く状況は緩やかに変化しつつある。
 そうでなくとも、ロボット業界のアイドルに等しい、初の感情搭載少女ロボットであるロールをそんな囮なんぞに使おうものなら、どこで誰から刺されたか分かったものではない。
「…ま、向き不向きがございますよ」
 マジックマンとしては、生まれた場所や育った環境等が影響しているのか、ロボットにおけるジェンダーに対して懐疑的だ。つがって繁殖するわけでもなし、ロボットの性別など、ニンゲンにとっての髪や目の色が違う程度にしか意味がない。体型などどうとでもなる。
 そうはいっても、ヒトを摸して作られている以上、ロボットも性差という括りから完全に自由になるのはいかにも難しいものだ。男性型として作られている以上、多かれ少なかれ、或いは意識してようがしていまいが、マジックマンでさえ、感情プログラムの根幹には男女差というバイアスがかかっており、それはキングの手によって思考のリミッターを解除された今も、あまり変わらない。
 マジックマンでさえそうなのだから、ロールのようにヒトの中で生活するならば、尚更その影響は濃い。
 彼女が「彼女」であることを周囲が望み、それに応えるべく彼女も「彼女」であろうとし、恐らくロールには明確な性別がある。だからこそ、今日のロールはいつにも増して犯罪に対しての怒りが露わであるのだろう。
「私は平気だわ」
 彼の「兄」よりも、余程好戦的な向きのある少女は、挑むようにマジックマンを見据えた。反らしたくなるくらい真っ直ぐな目は、マジックマンよりも余程年かさである(と言えば彼女は少し嫌な顔をするに違いないが)ことを忘れさせる程、頑是無いものだった。まるで曇らないクリスタルの視線は、すこしまぶしい。
「女性の敵を相手にするのに、万が一だのなんだの、そんなことを言ってるのはおかしいというのよ」
「もう何度も言っただろ。納得したんじゃねえのかロックたちと話し合ったろう。そもそもお前が危険な任務に就く必要性はこれっぽちも」
「必要性だというなら、私は怒ってるの、それが理由なの、こんな卑劣なこと」
「それは分かってる、おまえの気持ちは分からんでも無いが」
「理解が足りないって言ってるんじゃないの」
「ま、ま、ま」
 既に何度もかわされたであろう遣り取りを、再び始めた二人を遮って、マジックマンはひらひらと手を動かす。アームカバーを外してしまったので、花びらを散らすのが精一杯なのが不満だ。
「万が一があろうがなかろうが、彼らはあなたが劣情を込められた眼差しで見られること自体が不愉快なんですよ」
 ね、とフラッシュマンに同意を求めると、苦い顔で頷いた。ロールはと言えば納得しかねるという様子でいる。
「それに、囮だっつっても状況証拠じゃ決定打に欠けますしね。最低でもパンツ下ろ「マジック!」
 鋭い叱責が飛び、マジックマンはぴたりと口を閉ざした。
 ロールの顔が若干青く、うっすら赤いのを見て取って、器用だなと思う反面、ああこりゃ無理だとマジックマンは内心で頷いた。それと同時に反省をする。言わんでいいことを言ってしまったらしい。
「えーと失礼しました」
「…ごめんなさいマジックマン」
「いいえ全然」
「ごめんなさいフラッシュ、分かってなかった訳じゃ無くて、その、」
「いや、…いや、その、すまん。ちゃんと言えば良かったんだが」
「マジックマン本当に、ごめんなさいこんなこと」
「いいえー、万が一でもま、どうってこたありません、全然気にしませんし、気にしないで下さいな」
「えっ」
「えっ」
「えっ」


「えーとまあともかくコレで良いんですか」
「それでいい」
 フラッシュマンは白いフレアスカートを絶賛支持する。スカートはスカートだが、なにをそんなに推すのかはマジックマンにはよくわからない。
「何が違うんですかね?」
「材質とデザインが違う」
「…まあ確かにこの方が歩きやすいですが」
「そんなことを言ってんじゃねえ。ロール、ちょっと回ってみろ」
「え?」
「いいから」
 よく見ておけと言われて、マジックマンはロールに視線を向ける。二人から三歩下がって十分な距離を持ったところで、クルリ、綺麗に右足を軸にその場で軽やかにロールが回る。赤いスカートの裾が風をはらみ、ふわりと揺れてから落ち着く。ぱちぱちと拍手を送ると、ロールは照れたようにもう、と言ってスカートの裾を抑えるように触れた。
「いいか、このふわり、が大事だ」
 大事なことを言い聞かせるように、フラッシュマンは重々しく告げた。あーお嬢さんがくるくる回るのは可愛らしいですねー程度の軽いノリで今のロールを見ていたマジックマンは、慌ててロールとフラッシュマンを視線で往復する。
「…………えっ、なに、なに? 今のですか」
「ひるがえらないスカートなんざ無意味だ」
 フレアースカートには夢が詰まってるんだと力説されて、マジックマンはたしかにひらひらした方が秘密がありそうだ、と頷いた。しかし、と思ったことを尋ねてみる。
「タイトスカートのスリットが座ったときにドキッとする感じはどうなんです」
「それは有意義だな」
 きっぱりと言い切ったフラッシュマンとマジックマンを見る、ロールの視線が心なしか冷たい。

「……胸はどうしますか」
 平らかな胸部をぽんぽんと叩くと、慌てたようにロールが紙袋をがさがさと探る。
「そうだった。上を着る前に着けて貰うのを忘れてたわ」
 はい、とロールが差し出した、ご丁寧に一セット揃っている女性用下着に、さしものフラッシュマンも一瞬怯んだのが見える。
「なにか詰めるんですか」
「俺が使ってる緩衝材で偽胸作ってきたから、それを仕込めば結構リアルな感じになると思う」
「ちょっと小さめがいいわね」
「ああ、あんまり胸でかいとバランス悪そうだからな」
 ささやかな感じで用意してみた、とシリコンパットを取り出すフラッシュマンをよそに、一度服を脱いだマジックマンは懐かしい物だと思いつつ下着を手に取る。
 下着はマジックマンにとって、かつての職場で見慣れた衣装である。サーカス団の女性機体など、殆ど下着一丁も良いところであって、これはどうだあれはどうだの下着ショーから始まり、手が空いてるなら着替えを手伝えやら、憂さ晴らしのモルモットにされたりやら、全く持って懐かしい代物だ。女性の服装や下着にも抵抗が薄いのは、その辺が原因かも知れない。
「あれ、ガーターベルトってパンツの上じゃねえの」
 物珍しげにへえ、と言われて、マジックマンは、ははと薄く笑った。
「いやですねえ。ガーターベルトが上だったら、いちいち、外さなくちゃならないでしょう」
 ストッキングを摘む手をするりと腰まで滑らせ、ベルトから下がったサスペンダー状の紐を引っ張りながら、ベルトと下着の位置関係を示せば、フラッシュマンがワーオ等と言って甲高い口笛を吹き、ロールが呆れた溜息をつく。
「お手洗いのときね」
「勿論ですとも」


さりげなく写真を撮っておいてあとで売るフラッシュ
舞台衣装だとかいいながら身内には見られたくないマジック
ガーターベルトってパンツの下じゃないと色々めんどくさいのでは、と思い立ったのでそこだけが言いたかったが為に書いたと言っても過言ではない。いや、過言かも知れない。
いろいろすまなんだ。
 

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2010/04/02 小説 Trackback(0) Comment(0)

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